eスポーツの“ケガ”を防ぐ
デジタル時代の新たな文化として発展しているeスポーツ。一方で、スポーツには“ケガ”がつきもの。オンラインゲームを利用するeスポーツでいえば、ゲームやネットにかかわる落とし穴に足を取られるかもしれません。
たとえ競技のためであっても、長時間だらだらとゲームをしているだけではトレーニングにはならず、依存のリスクも大きくなります。WHOは2018年に「ゲーム障害」を病理認定。「やめたくてもやめられない」「ゲームをしたい気持ちを我慢できない」なら、治療が必要な状態になっている可能性があります。
こうした子どもの課金トラブル防止には、決済のために子どもの顔認証や指紋認証を登録しないこと。子どもの生体認証でできるのは、スマホのロック解除までにとどめ、支払い機能や、使わせなくないアプリではオフの設定にしておくのがおすすめです。
また多くの一流プレーヤーは、マナーも一流です。対戦相手やチームメート、同じゲームのコミュニティなど、オンラインの人間関係をぜひ大切に。もちろんトラブルは、失礼な言動や行動だけではありません。プライバシーをばらしたり、よく知らない人物とアイテムの取引をしたり、子どもが親のクレジットカードで勝手に有料アイテムを買ったりしてトラブルになるケースも。そんな「リアルではやらないこと」をしないのもオンラインのマナーといえるでしょう。
eスポーツをけがなく楽しむためのポイントを下にまとめてみましたので、こんな項目を参考に、プレーや観戦を楽しんでください。
eスポーツを楽しむための7か条
遊びすぎない
時間を守ってプレーしてこそeスポーツのアスリート。コンディションを整え、学校や仕事と両立することでいいプレーが続けられます。
人間関係もフェアプレー
暴言は“レッドカード”。通信回線の向こうにいる対戦相手やチームメートの気持ちを考えた行動を心掛けましょう。自分が腹が立つような行為を受けても無視して、フェアプレーを続けましょう。
個人情報を書き込まない
ゲームや配信サイトのチャット機能などに、名前や連絡先をはじめ、自分や友達の情報を書き込まないようにしましょう。
子どもだけで課金しない
どのアイテムが有料なのか課金の仕組みを知り、親子で話し合ってから利用を。保護者はクレジットカード番号などをむやみに教えないようにしましょう。
知らない人とは距離感を
アイテムの交換や売買に誘うふりをして、アイテムを盗もうとする“ダークサイド”の住人も少なくありません。そもそも、多くのゲームでは取引が禁止されているので、誘いに乗るだけでアカウント停止の可能性も。また実際に会おうと言われても、原則として直接会うことはおすすめしません。
便乗アプリは使わない
攻略アプリなどの中には、危険なマルウェアや不正アプリが存在しています。
デバイスを最新バージョンに
パソコン、スマホ、ゲーム機のOSやファームウェアは、機能やセキュリティを高める更新が随時提供されています。最新に保つとともにセキュリティソフトも使用し、安心できる環境でプレーを楽しんでください。